「ありがとう」 桜を見上げて言ったのは初めてな気がする。円山公園(2006年春)

こういう時代、気合いの入ったサクラが見たいものです。いろんな時代を生き抜いてきたサクラだもの。やっぱりちがうな。(1994年 春)

「ありがとう」 桜を見上げて言ったのは初めてな気がする。(2006年 春)

ああきれいだ、いいお酒が飲めるぞ。桜を見るとだいたいこんなことを思うんですよ いつもわね。それが今夜はちょっと違かな。なんて言ったらいいんだろう そう また春がきた、ありがとう。(2006年 春TV)

「山の桜」「里の桜」ともに数多くの名所を持つ京都の里の桜の代表するものの一つが円山公園にある高さ12m、枝張り10mのこの樹齢100年の大きな一重白彼岸枝垂れ桜です。

円山公園は大正3年(1914)に完成した京都最古の公園。元が八坂神社の一部で明治維新以降分離しました。約87000㎡の広さがあり、園内には小川治兵衛が手掛けた池泉回遊式庭園を中心に料亭や茶店が点在し、坂本龍馬や中岡慎太郎の銅像もある。京都随一の桜の名所と知られ約680本の桜が植えられています。毎年ここで花見をするという地元の人も多いのです。

整然とした庭に咲き誇るしなやかで優美なしだれ桜に彩られる“ねねの寺”「高台寺」(1996年春)

「鷲峰山高台寺」は、正式には高台寿聖禅寺といい、豊臣秀吉の没後、出家した正室・北政所(ねね)が、徳川家康の援助を受けて慶長11年(1606)に、秀吉の菩提を弔うため建てた寺院です。伏見城から方丈や茶室が移築された境内は壮麗です。

方丈の前庭は波心庭といい砂盛と砂紋を生かして構成されたシンプルな枯山水庭園。そしてねねが手植えしたと伝わる見事な枝垂桜「高台寺桜」の桜色が彩りを添えていて、JR東海CMにも撮られていています。凛とした白砂の一隅にあでやかな枝垂れ桜が映えて、まさしく

しっかり、しっかり春を見とかないと すぐに次の季節になっちゃいますよ。もうしばらくここにいよっと。(1996年 春)

庭園は小堀遠州作庭の草木や石組が大胆に配されたダイナミックな池泉回遊式庭園で国の史跡・名勝に指定されています。(1996年 春)

 

 

桜のあと、モネの描く「睡蓮」のようになるんです。勧修寺(2005年春)

桜のあと、モネの描く「睡蓮」のようになるんです。(2005年 春)

通り名はかんしゅうじですが本来は勧修寺(かじゅうじ)といい山科区にある真言宗山階派の総本山。平安時代の昌泰3年(900)に醍醐天皇が母藤原胤子の菩提を弔うために創建され、皇室と藤原氏にゆかりの深い寺院です。境内の西側には本堂、北側には江戸時代、法親王が暮らす門跡寺院となった際、明正天皇の旧殿賜った重文の書院がありますが非公開になっています。

参道の両側は白壁の築地塀で白壁の上からのぞく桜とともに桜のトンネルをくぐりかのように続きます。

庭園には桜が咲き徳川光圀寄進の雪見灯篭越しに見える景色は一枚の絵のようです。「勧修寺型灯篭」と言い『水戸黄門さま』らしいユーモラスなスタイルから有名です。また灯篭を覆うように生えている植樹「ハイビヤクシン」はヒノ木科の常緑潅木で樹齢は750年と言われ、我が国無双の名木として名高いです。南側の睡蓮で有名な氷室池には冬季マガモが飛来します。

庭園は「勧修寺氷池園」と呼ばれ「氷室の池」を中心に造園されている「池泉庭園」です。古く平安時代には、毎年1月2日にこの池に張る氷を宮中に献上していた京都でも指折りの古池です。

 

肩に花びらが落ちてきました。どんな大画面テレビでもできない お花見でした。南禅寺(2008年春)

あの、ひょっとしてハイビジョンの大型画面で桜を眺めて、もうそれで春を満喫した気になっていませんか。ところで風で手前に落ちた桜の花びらがさっきから私の肩に乗っかっているのです。こういうことが本当はとっても春なんです、よね。(2008年春TVCM)

南禅寺に向かう途中インクラインに出るために、古いレンガ造りのトンネル「ねじりまんぼ」を通る。”まんぼ”とは江戸時代に呼ばれたトンネルのことで、力学状の理由から、螺旋状にレンガを積み上げたことからこの名前になったとのこと。

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高低差のある琵琶湖疏水で船を運行するために敷設された傾斜鉄道の跡地で、春の蹴上インクラインの桜風景は格別で、600Mの傾斜軌道の両側から線路を覆いかぶさんばかりに咲き誇り、桜のトンネルは青い空に向って京都市内まで伸びていくような風景である。

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琵琶湖疏水の流れる山道の手前に蹴上発電所という明治24年(1891)6月に操業を開始したレンガ造りの情緒ある水力発電所があり、こちらの発電所の敷地も桜であふれている。

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このまま琵琶湖疏水を歩き、東山の桜散策の中心地「南禅寺」に到着です。西は岡崎の疏水べりに約800本の桜、南は今通ってきたインクラインの軌道上の600Mの桜のトンネル、北に向えば哲学の道の桜並木である。

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そんな南禅寺の三門から見る桜は、歌舞伎「楼門五三桐」の場面で、三門に登った五右衛門が「絶景かな、絶景かな。春の眺めを値千金とは小さいたとえ、この五右衛門が目からは値万両、万々両。日もはや西に傾きて、誠に春の夕暮れの、桜の色もひとしお、ひとしお。ハテ、うららかな眺めじゃなあ」と名科白を廻しているのである。

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見事なサクラであればあるほど、長い冬の時間、耐えてきたことを思うのでした。醍醐寺 (2009年春)

地球に、ポッと桜色になっているところがあるとしたら・・・ 京都です。(1995年春)

1598年 秀吉もここの桜を見ました。今年も京都に春が来ます。 あの秀吉が、自慢したくてたまらなかった 700本の桜の子孫たちです。少々の人出には、負けません。(1995年春TV)

見事なサクラであればあるほど、長い冬の時間、耐えてきたことを思うのでした。(2009年 春)

桜がこうして見事に咲くまでには必ず長い冬を越さなくてはなりません。そんな運命がこの国の花たちをますます美しくしているんじゃないでしょうか。そう思うと心から拍手を送りたくなります。(2009年 春TV)

京都における桜の名所の一つ、世界遺産・醍醐寺はあの豊臣秀吉が慶長3年(1598)「醍醐の花見」を行ったことでも良く知られており、「花の醍醐」と呼ばれていて、広大は境内には約1000本の桜が咲き乱れ、桜の名所100選にも選ばれている。太閤秀吉の行った壮大な醍醐の花見に思いを馳せながら桜を愛でることに。

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醍醐寺は醍醐山全山を寺域とする京都屈指の大規模寺院で、真言宗醍醐派の総本山である。伽藍は山上の上醍醐と山下の下醍醐に分かれ、80余の堂塔が立つ。貞観16年(874)に修験道中興の祖である理源大師・聖宝が上醍醐に草庵を結だのが始まりであり、豊臣秀吉が再興した。平成6年(951)世界文化遺産にも登録されている。
まずは山門から桜並木の長い参道に迎えられるという贅沢さである。

参道の左手には三宝院、右手には霊宝館があり、参道を進むと仁王門が現れる。

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三宝院の向かいに延びる霊宝館入口沿い参道の両脇には桜が満開。参道左手の塔頭は醍醐の花見の中心として行われた「三宝院」である。

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醍醐寺の塔頭の一つで、定賢、義範、範俊の三人の師から法を授かった醍醐寺第14世座主・勝覚僧正が永久3年(1115)に創建したもので、その後、鳥羽法皇の御願寺になる。そんな三宝院の玄関脇には見事な”大紅しだれ桜”がある。それが「太閤のしだれ桜」で、JR東海CMで撮られているのである。

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奥村土牛画伯の代表作「醍醐」のモデルになった桜です。

「がんばれ」「元気だせ」なんていうよりも・・・・・・ 毘沙門堂(2000年春)

いま、励ましを必要とするひとがいたら 「がんばれ」「元気だせ」なんていうよりも私なら、こういう場所に連れてきてあげたい と思います。春がこんなにもきっちり訪れる国でよかった。(2000年春TVCM)

地下鉄東西線山科駅から「毘沙門堂」を目指して 駅から徒歩10分ほどで「琵琶湖疏水」に到着。京都の近代化の一環として琵琶湖の水を京都に引くため、明治時代に堀削されたのが琵琶湖疏水で、このうち山科を通る疏水沿い2Kmは”山科疏水の道”として遊歩道が整備され、疏水にかかる安朱橋に立つと、両岸から立派な桜の木が水面に枝を広げて、桜と菜の花のコントラストがどこまでも続く光景に心ひかれる。

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さらに10分程で階段を上り毘沙門堂の入口、仁王門が目の前に。天台宗の五箇室門跡寺院のひとつで、ひなびた山寺の風情を残す古刹である。伝教大師作で秘仏とされている本尊の毘沙門天は京の七福神の一つに数えられる。創建は大宝3年(703)でかつては上京区出雲路にあったが、応仁の乱で廃絶、公海僧正が寛文5年(1665)にこの地に復興し、後西天皇の皇子が入寺ぢて門跡寺院となったとのこと。

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桜だけ見たいので本堂に沿って進むとなかなかの大きな桜の木が朱色の霊伝に花を添えている。

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境内にある、たくさんの桜の中でも、圧巻は樹齢百五十余年の枝垂桜「般若桜」で、毘沙門しだれとも呼ばれているこの大しだれ桜は、樹齢150年、高さは10Mとさほど高くないはないが、枝張り30Mという大きさが見事で、枝が長すぎるため、下から木で支えられている。

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ここがJR東海CMで撮られているのである。