整然とした庭に咲き誇るしなやかで優美なしだれ桜に彩られる“ねねの寺”「高台寺」(1996年春)

「鷲峰山高台寺」は、正式には高台寿聖禅寺といい、豊臣秀吉の没後、出家した正室・北政所(ねね)が、徳川家康の援助を受けて慶長11年(1606)に、秀吉の菩提を弔うため建てた寺院です。伏見城から方丈や茶室が移築された境内は壮麗です。かなりの敷地を誇るにもかかわらず、威圧的なところがなく、建物と庭とが一体になって来る人を迎えてくれるやさしさがあります。

方丈の前庭は波心庭といい砂盛と砂紋を生かして構成されたシンプルな枯山水庭園。そしてねねが手植えしたと伝わる見事な枝垂桜「高台寺桜」の桜色が彩りを添えていて、凛とした白砂の一隅にあでやかな枝垂れ桜が映えています。

しっかり、しっかり春を見とかないと、 すぐに次の季節になっちゃいますよ。                      この国に風景なんだと思うと、なんだかうれしいな。(1996年春)

しっかり、しっかり春を見とかないと、 すぐに次の季節になっちゃいますよ。もうしばらくここにいよっと。(1996年 春TVCM)

庭園は小堀遠州作庭の草木や石組が大胆に配されたダイナミックな池泉回遊式庭園で国の史跡・名勝に指定されています。