京都の隠れ里・大原の里に苔むす庭にわらべ地蔵。三千院(2008年)

じっと耳を澄まさないと聞こえてはこない、ここにあるのはそんな音ばかりです。不思議なことに人のしゃべり声も小さくなっていました。涼しくなったら考えよう、そう言って後回ししていたこと、思い出しました。(2008年CM 大原の里)

京都洛北「大原の里」は山間に広がる田園風景の中に歴史ある寺院と名庭揃いのエリアです。徒歩1時間の距離の中に5つの寺院が集まっていて楽しめます。伝教大師最澄が比叡山に東塔南谷に築いた小堂が寺の起源で、その後、幾度も京都市内を移転、明治維新後に現在の地に移り「三千院」と呼ばれるようになりました。

青蓮院や妙法院と並ぶ天台三門跡の一つです。これに曼殊院と毘沙門院を加えて五門跡寺院となります。立派な「御殿門」をくぐります。

宸殿から往生極楽院を見ると絵画のような美しい景色が広がります。中国六朝時代を代表する詩人。謝霊運の「山水清音有」より命名された「有清園」は池泉回遊式庭園で一面を覆う杉苔の大海原からまっすぐに伸びる杉やヒノキの木立が美しく、太陽の光が差し込むと、神々しい雰囲気に包まれます。

苔の庭からは石彫家・杉村孝氏の「わらべ地蔵」が顔をだしています。拝んでいるものや寄り添っているもの、寝転がっているものなど姿や表情もかわいらしい。

往生極楽院は寛和2年(986)に往生要集の著者で天台浄土教の大成者である恵心僧都源信が父母の菩提のため姉の安養尼と共に建立したと伝えらえます。お堂に比べて大きい国宝「阿弥陀三尊像」を納める工夫として天井を船底型に折りあげています。現在は肉眼ではわかり難いものの、その天井には極楽浄土に舞う天女や諸菩薩の姿が極彩色で描かれています。

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